能力を失った聖女は用済みですか?
「つまり、結界内に侵入は出来る……だが、侵入してから邪神を倒す方法を考えなくてはならない……そういうことだな」
カイエンが言った。
その隣でシャルも眉間に皺を寄せながら考えているけど、どうやらいい考えは浮かばないらしい。
『はぁ……お主ら阿呆か?人が邪神を倒せるわけなかろう?』
重々しい空気を一蹴したのはガラティアだ。
地母神は、こちらの悩む様子を楽しげに眺めた後、颯爽と話に加わってきた。
その様子を見るに……これまで無言を貫いてきたのは、ワザとだと思う。
邪神に対抗する方法のない私達を、散々悩ませておいてからの天の声。
ガラティアは最初から方法を知っていて、ここぞという場面で言う気だ。
何故かってそれは……「妾、すごいじゃろ?」と思わせたいからである……。
「……ガラティア様……何か作戦があるのですか?」
『もちろんじゃ!……あれ?反応が鈍いのう。もっと驚愕した後、妾の凄さに恐れ戦きひれ伏し頭を垂れるかと思うたが……』
ガラティアはぷうと頬を膨らませた。
思いの外、私が淡々と言ったから面白くないのだ。
しかし、ここでガラティアに機嫌を悪くされるのはとっても困る。
なんとか、快く作戦を話して貰わないと。
「驚きすぎて一周回って冷静になったのです!さすが、地母神ガラティア様、その見識の深さに私、感動しております!」
『おっ?おおっ!そうかそうか!そうじゃろうな!』
……地母神は一転、機嫌が良くなった。
そして、話の行方を見守る4人と私に、鼻高々に喋り始めたのである。
カイエンが言った。
その隣でシャルも眉間に皺を寄せながら考えているけど、どうやらいい考えは浮かばないらしい。
『はぁ……お主ら阿呆か?人が邪神を倒せるわけなかろう?』
重々しい空気を一蹴したのはガラティアだ。
地母神は、こちらの悩む様子を楽しげに眺めた後、颯爽と話に加わってきた。
その様子を見るに……これまで無言を貫いてきたのは、ワザとだと思う。
邪神に対抗する方法のない私達を、散々悩ませておいてからの天の声。
ガラティアは最初から方法を知っていて、ここぞという場面で言う気だ。
何故かってそれは……「妾、すごいじゃろ?」と思わせたいからである……。
「……ガラティア様……何か作戦があるのですか?」
『もちろんじゃ!……あれ?反応が鈍いのう。もっと驚愕した後、妾の凄さに恐れ戦きひれ伏し頭を垂れるかと思うたが……』
ガラティアはぷうと頬を膨らませた。
思いの外、私が淡々と言ったから面白くないのだ。
しかし、ここでガラティアに機嫌を悪くされるのはとっても困る。
なんとか、快く作戦を話して貰わないと。
「驚きすぎて一周回って冷静になったのです!さすが、地母神ガラティア様、その見識の深さに私、感動しております!」
『おっ?おおっ!そうかそうか!そうじゃろうな!』
……地母神は一転、機嫌が良くなった。
そして、話の行方を見守る4人と私に、鼻高々に喋り始めたのである。