能力を失った聖女は用済みですか?
「お姉さん、だぁれ?」
考え事をしていると、誰かが服を引っ張った。
見ると、髪を二つに束ねた女の子が不思議そうに私を見上げている。
「シータ。彼女はルナだよ。今日からここに住むから、仲良くしてくれよ?」
「ルナねぇさま?」
シータは首を傾げて言った。
その少女の可愛さに、私の心は撃ち抜かれた!
溢れそうな大きな瞳とぷるるんとした頬っぺた。
撫でたらきっと気持ちいいんだろうなぁ、と想像するだけで幸せだ。
「よ、宜しくね。シータ」
「わーい。シータにねぇさまが出来たー!ルナねぇさまー!」
シータはガバッと私に抱きつくと、えへへと笑った。
……もう、たまらん。
頭ワシャワシャして、撫でくり回したい。
私が手を伸ばそうとすると、隣でカイエンが言った。
「シータの親は先の内戦で死んだ。ここにいる子供達には、だいたいそんな事情がある」
「この子達みんな、王宮に住んでいるんですか?」
「そうだ。行く場所のない子供達は、ここで暮らしている。しかし、遊んでいるわけではないぞ?ちゃんと役割をもって働いている」
それを聞いて、シータがえっへんと威張った。
「シータはね、苗のお世話をしているのよ?とーっても大事なお仕事よ?」
「まぁ!すごいのね!私も苗が好きだからシータと同じ当番にしてもらおうかな?」
考え事をしていると、誰かが服を引っ張った。
見ると、髪を二つに束ねた女の子が不思議そうに私を見上げている。
「シータ。彼女はルナだよ。今日からここに住むから、仲良くしてくれよ?」
「ルナねぇさま?」
シータは首を傾げて言った。
その少女の可愛さに、私の心は撃ち抜かれた!
溢れそうな大きな瞳とぷるるんとした頬っぺた。
撫でたらきっと気持ちいいんだろうなぁ、と想像するだけで幸せだ。
「よ、宜しくね。シータ」
「わーい。シータにねぇさまが出来たー!ルナねぇさまー!」
シータはガバッと私に抱きつくと、えへへと笑った。
……もう、たまらん。
頭ワシャワシャして、撫でくり回したい。
私が手を伸ばそうとすると、隣でカイエンが言った。
「シータの親は先の内戦で死んだ。ここにいる子供達には、だいたいそんな事情がある」
「この子達みんな、王宮に住んでいるんですか?」
「そうだ。行く場所のない子供達は、ここで暮らしている。しかし、遊んでいるわけではないぞ?ちゃんと役割をもって働いている」
それを聞いて、シータがえっへんと威張った。
「シータはね、苗のお世話をしているのよ?とーっても大事なお仕事よ?」
「まぁ!すごいのね!私も苗が好きだからシータと同じ当番にしてもらおうかな?」