能力を失った聖女は用済みですか?
厨房の料理人達と、頑張って作ったイモフルコース。
出来たものは、次々と祝宴の間へと運ばれる。
前菜として、イモのサラダ。
次に、イモの冷製ポタージュスープ。
そしてメインは、ライ麦を使用し油で揚げたイモの天婦羅と、イモもちを。
〆には、シャンバラ名物?ルナシータというのが本日のお品書きである。
全てを作り終えて、広間の隅でぐったりしていると、料理を運んでいた侍女が、足早にやって来た。
「ルナさん!カイエン様がお呼びですよ?」
「……え。何でですか?」
もしかして、文句言われたりする?
王太子のお口には、合わなかったのかな。
……行きたくないなぁ。
眉間に皺を寄せる私を見て、侍女は言った。
「怒られるんじゃないと思います。評判は上々ですよ!」
「上々……?」
恐る恐る尋ねると、侍女は大きく頷いた。
良かった……こんなもん食えるかー!なんて、怒鳴られたらどうしようかと思った。
私はほっと胸を撫で下ろし、足取りも軽く祝宴の間へと向かう。
怒られるんじゃないなら、用事はおそらくイモのこと。
でも、聞かれて答えられる自信はないのよねぇ。
どうして大量に収穫出来たのかなんて、私にも全然わからないんだから。
出来たものは、次々と祝宴の間へと運ばれる。
前菜として、イモのサラダ。
次に、イモの冷製ポタージュスープ。
そしてメインは、ライ麦を使用し油で揚げたイモの天婦羅と、イモもちを。
〆には、シャンバラ名物?ルナシータというのが本日のお品書きである。
全てを作り終えて、広間の隅でぐったりしていると、料理を運んでいた侍女が、足早にやって来た。
「ルナさん!カイエン様がお呼びですよ?」
「……え。何でですか?」
もしかして、文句言われたりする?
王太子のお口には、合わなかったのかな。
……行きたくないなぁ。
眉間に皺を寄せる私を見て、侍女は言った。
「怒られるんじゃないと思います。評判は上々ですよ!」
「上々……?」
恐る恐る尋ねると、侍女は大きく頷いた。
良かった……こんなもん食えるかー!なんて、怒鳴られたらどうしようかと思った。
私はほっと胸を撫で下ろし、足取りも軽く祝宴の間へと向かう。
怒られるんじゃないなら、用事はおそらくイモのこと。
でも、聞かれて答えられる自信はないのよねぇ。
どうして大量に収穫出来たのかなんて、私にも全然わからないんだから。