時計のカルテット~オタクがイケメン侍らせて何が悪い~
「それなら僕が払うよ」
声の方向を振りかえってみると林檎の様な赤い髪と桜の様な淡いピンク色の目をした20代前半であろう男が立っていた。
前髪を上げており黒縁メガネにより、一層チャラ男感が否めないであろう男が。
「ん?」と、私の方を見た。
イケメンだなと思いつつボーっとしていたのが気に入らなかったのか男は店主の方に目線を移動した。
「いくらですか」
「3タイムだよ」
「じゃあ、これでお願いします。ほら食べなよ」
男は私の前にピンク色のシュガーパレットを差し出した。
一瞬知らない人から御菓子を奢ってもらうのはどうかと考えたが、好奇心には勝てなかった。
「あっありがとうございます」
私はお礼を言うと、それを口に含んだ。ほのかな桜の香りがする只の飴だった。
トホホとガッカリしていた私だったが男が
「その髪色も中々似合うね」と最後に音符でもつきそうな軽さで髪に触れてきた。
イケメンチャラ男怖っと心で思いつつ、耳を疑った。何故今髪の色に触れるのか疑問だった。
「あぁ。お嬢ちゃんはこの商品食べたことなかったな。ほれっ 鏡見てごらん。」しげしげと見てみると、あらビックリ。
飴と同じピンク色の髪の毛に変身していたのだ。
「すっごーい え?なんでなんで。変わったの? ですか?」驚いた。
生れてこのかた22年髪の毛を染めたことはあれど、飴を舐めただけで髪の毛が染まることは初めてだった私は興奮した。
携帯が今手元にあるのならば、是非とも写真を撮りたかった。
「さぁ? 初めて舐める奴は大体驚くが、普通シュガーパレットを舐めればそうなるのが普通だろ」
店主曰くそういうのだからしょうがない。
チャラ男の方をそれとなく見たが頷いていることから当たり前のことだと分かった。
改めて鏡を見直してみると、服装が馴染みのない物を着ていることに気付いた。
「あの、そのシュガーパレット? を、食べると服装まで変化するんですか?」
という問いに対して二人は話すのを止め、こちらに視線を移し目を大きく見開いたと、思う。
だってだって一人サングラスかけててわかりずらいんだもん。
声の方向を振りかえってみると林檎の様な赤い髪と桜の様な淡いピンク色の目をした20代前半であろう男が立っていた。
前髪を上げており黒縁メガネにより、一層チャラ男感が否めないであろう男が。
「ん?」と、私の方を見た。
イケメンだなと思いつつボーっとしていたのが気に入らなかったのか男は店主の方に目線を移動した。
「いくらですか」
「3タイムだよ」
「じゃあ、これでお願いします。ほら食べなよ」
男は私の前にピンク色のシュガーパレットを差し出した。
一瞬知らない人から御菓子を奢ってもらうのはどうかと考えたが、好奇心には勝てなかった。
「あっありがとうございます」
私はお礼を言うと、それを口に含んだ。ほのかな桜の香りがする只の飴だった。
トホホとガッカリしていた私だったが男が
「その髪色も中々似合うね」と最後に音符でもつきそうな軽さで髪に触れてきた。
イケメンチャラ男怖っと心で思いつつ、耳を疑った。何故今髪の色に触れるのか疑問だった。
「あぁ。お嬢ちゃんはこの商品食べたことなかったな。ほれっ 鏡見てごらん。」しげしげと見てみると、あらビックリ。
飴と同じピンク色の髪の毛に変身していたのだ。
「すっごーい え?なんでなんで。変わったの? ですか?」驚いた。
生れてこのかた22年髪の毛を染めたことはあれど、飴を舐めただけで髪の毛が染まることは初めてだった私は興奮した。
携帯が今手元にあるのならば、是非とも写真を撮りたかった。
「さぁ? 初めて舐める奴は大体驚くが、普通シュガーパレットを舐めればそうなるのが普通だろ」
店主曰くそういうのだからしょうがない。
チャラ男の方をそれとなく見たが頷いていることから当たり前のことだと分かった。
改めて鏡を見直してみると、服装が馴染みのない物を着ていることに気付いた。
「あの、そのシュガーパレット? を、食べると服装まで変化するんですか?」
という問いに対して二人は話すのを止め、こちらに視線を移し目を大きく見開いたと、思う。
だってだって一人サングラスかけててわかりずらいんだもん。