泣いてる君に恋した世界で、
咲陽日記①




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2XXX年 12月25日 19:45 曇りのち晴れ

今日は定期検診。そして今日から冬休み!そしてそしてクリスマス!行きたいとこしたい事沢山あるけれど私はやっぱ絵を描いて過ごすんだと思う。またすぐにコンクールあるし。感覚は鈍らせたくない。もっとうまくなりたいから。

それにしても今回の検査長かったな。細かく見たってことだよね。入院だけは嫌だな。通院はいいけど(笑) もう単位落としたくないし、やっと友達と楽しく過ごせてるのにまた入院ってなったら泣いちゃうかも(笑) そのくらい嫌だ。それにキミにも会えなくなるのはもっと嫌だ。お願い神様、今回の検査何も引っかかってませんように!

ちなみに今日の私ものすごく幸せでドキドキしてたと思う。
(※この話が今日の日記のメインです※)

だってだってだって!キミに会えたから!何より話しかけちゃった!自分でもびっくりした。驚いた顔のキミ最高だったなぁ。かわいかった。恥ずかしくなって逃げちゃったけど。でもいっぱいいっぱいだった。胸が張り裂けちゃうんじゃないかってくらいバクバクで、絶対声震えてた。でも会えた。

ずっと会いたかった人。話しかけてみたかった人。あの日からずっとキミだけを思い続けてたから。嬉しかった。泣いてばかりのキミの姿しか見てなかったから。話しかけてみて正解だったね私! ……と思いたいところだけど本当に話しかけても良かったのかなって後で少し思ったりもした。だけどキミが私をそうさせたんだよ。近付いても気付いてくれないし、綺麗な横顔が何かもの言いたげそうだったから。それが同じかどうかは分からないけど(笑) 同じだったらいいな。私この街が大好きだから。屋上から眺める景色は最高だし。見ていて飽きない。

ていうのはうそ(笑) だいぶ飽きてきてはいるかな。それでもこの街を描くことは止めない。絶対に。だってこの街には君がいるから。それだけが私のモチベーションになるの。

“好き” って不思議だね。


今日はこの辺で。書きすぎて指が痛い(笑)
また明日。


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