泣いてる君に恋した世界で、
19:20。
おかえり私。おめでとう私。まだ夢の中にいるみたい。夢かもしれないからさめないうちに書く。
先生に屋上への許可を得て1人で後夜祭の花火を見ようとしたら、なぜかそこに槙田くんがいてね!まるで私を待っていた花婿さんのようで、滲んだ視界で見えなかったけれど、優しく笑っていたと思う。
その笑顔に心の底から湧き溢れるようにして感情が露わになったんだ。ゆっくり近づいてきたキミに体は正直になってた。体を寄せてた。キミは何も言わず私の背中を撫でてくれたね。それがどれだけ求めていたかを知らせるように泣いちゃった。今となっては恥ずかしいけど、それだけ堪らなかったんだと思う。
悲しい、悔しい、会いたい、愛おしい…いろんな感情が交差していたから。いつの間にか目の前にはこの街を一望が広がっていた。槙田くんは私の隣に立っていて、「後夜祭面白くないからさ」とはにかんで言ってて。
きゅんとしちゃいました笑
だけどすぐに「来るの早すぎ」って心配してた。
確かに打ち上げ花火なんて1時間後くらいしないと見れないからね。それでも見たかった。これを逃したら二度と見れないかもしれないって思ってしまったから。逆に私だって抗議した。来るならひとこと欲しかったと。槙田くんは笑って「サプライズ大成功」って。泣きそうになったけど私も笑った。ほんとずるいんだから。口に出しそうになったし。それなのに、槙田くんが言うんだもん。「好き」って。空耳だと思ったけど、何度も言うんだもん。さっきお預けしたからと言ってさ。ずるい越して大好きだよ。もう好きすぎるよ。どうしてくれるの、こんなに好きにさせて!
でも私はただ、「ごめんね」と「ありがとう」だけ。それしか言えなかった。ごめんね。私も素直に言えたらキミのかなしそうな顔にしなくて済んだのに。
でもこれはキミのため、私のため。
もしかしたら、今日念願の恋人同士になっていつかは結婚なんてっていうこともあるじゃない?それは今の私には程遠い。だからキミの気持ちは受け取るけれど、それ以上は無しです。
これからも友人としてよろしくしてね!
あー槙田くんの彼女になりたかったなー
今日キスしてたかな。キスってどんな感じ?きっとすてきだと思う。だって好きな人だもん。一度でいいからしてみたかったな。その相手が槙田くんなんて最高に幸せだよね。
くやしい なんで 私病気に しにたくないよ、
せっかく恋したのに実らないなんて、ひどいよ!
お願いだから、お願いします。神様。もう少しだけこの世界で生きさせて。
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