強がってばかり
高槻 悠(タカツキ ユウ)
俺は剣道部の部長。
今年はうちの部にも希望がある。
あの子が入ってきてくれたから。
中学校の全国大会で見たあの子の剣道に俺は心を振るわせた。
竹刀の振り方ひとつひとつが丁寧かつ的確で伸びしろも期待できる。
練習の参加態度も何にも言うことはないが問題がひとつ。
彼女は部の仲間とかかわろうとしない。というよりも避けている。
竹刀を持っているときの彼女とは別人のようで不思議だ。
そんな彼女がなぜか昼休みに体育館裏で気持ちよさそうに昼寝をしている。
普段はいつも気を張っているイメージだが今の彼女は無防備だ。
「スーースーーー。」
小さな寝息を立てて熟睡している。
長い綺麗な黒髪の間から見える透き通った白い陶器のような肌。
まだあって間もないのに彼女のことをもっと知りたいと思った。
この気持ちが何なのか俺はこのときまだ知らなかった。
俺は剣道部の部長。
今年はうちの部にも希望がある。
あの子が入ってきてくれたから。
中学校の全国大会で見たあの子の剣道に俺は心を振るわせた。
竹刀の振り方ひとつひとつが丁寧かつ的確で伸びしろも期待できる。
練習の参加態度も何にも言うことはないが問題がひとつ。
彼女は部の仲間とかかわろうとしない。というよりも避けている。
竹刀を持っているときの彼女とは別人のようで不思議だ。
そんな彼女がなぜか昼休みに体育館裏で気持ちよさそうに昼寝をしている。
普段はいつも気を張っているイメージだが今の彼女は無防備だ。
「スーースーーー。」
小さな寝息を立てて熟睡している。
長い綺麗な黒髪の間から見える透き通った白い陶器のような肌。
まだあって間もないのに彼女のことをもっと知りたいと思った。
この気持ちが何なのか俺はこのときまだ知らなかった。