強がってばかり
人のいないところを見つけてご飯を食べる。
ひとりでいるのがだんだん安定になってきたかも。

今日もおにぎりだけど。いただきます。
食べながら今日の練習を振り返る。

「やっぱり強いなー。西校。」

竹刀の振り方、速さ全てにおいて磨きをかけてる。
もっと練習しないとな。

鮭おにぎりを食べてると1匹の猫がこっちによってきた。
警戒してるみたい。でも目はおびえてる。

なんか今の私見てるみたい。

「大丈夫だよ。なんにもしないから食べな。」


「キィーーーーー。」

威嚇しながらも近づいてきて少しずつ食べてくれた。
怖がらないでいっぱい食べな。
やっと落ち着いてきたと思った瞬間、後ろから物音がして

「ニャァ゛ーーーー。」

猫が驚いて私の指を噛んだ。

「大丈夫だよ、怖がらないで。」

猫を落ち着かせるために背中を撫でると安心して食べてくれた。
よかった。ご飯食べないと元気も出ないしね。

そのあと傷のことを忘れて練習に戻った。
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