未来の種
「こんな感じだけど、ここまでの流れ、わかった?」
「う、うん。多分…。
あ、でも説明してもらってるとこ、動画に撮らせてもらったから、なんとかなると思う。」
えー? 本当に?
という目で見られる。
うぅ、実はこういうの苦手なんだよ。
うちには便利屋の昇平って存在がいたからなぁ…。
今の部屋のPC関係のセッティングは、全て昇平がやってくれた。
頼りになる兄なのだ。
あ、そうだ!
わからなければ、昇平に電話して聞けばいいんじゃない?
「…美衣子、今昇平になんとかしてもらおうと考えてない?」
「え! い、いや〜。…なんでわかったの?」
「いつものバターンじゃん。昇平は美衣子に甘いし、美衣子も相当なブラコンだしな。」
「……へへへ…」
長い付き合いだから、すっかりバレてるな…。
「昇平もできるだろうけど、今、大学病院は大変だろう? ドクターはなるべく外出を控えて、外部の人間と接触しないように過ごしてるって聞くし。
だから、いつでも俺に連絡くれたらいいよ。LINE交換しとくから。」
「…うん。ありがとう。めっちゃ助かります。」
「あ! でも、変にやり取りしたら、優が嫌がるか?
自分のいない間に、知ってる男とは言え、やり取りしてたらいい気はしないだろう?」
「あー…」
どうしよう…。別れたこと、言ってなかった。
「あのね…、私達、別れたのよ。
優がNYに行く前に。」
「エェ‼︎ な、なんで⁉︎」
「うーん…。理由はちょっと……」
「あ、ああ、ごめん! 踏み込み過ぎだな。言わなくていい。
……けど、マジか…。
てっきり遠距離なんてモノともせず、相変わらずラブラブなんだと思ってた。」
「ラブラブって。付き合い長くて、そんな感じじゃなかったと思うけど…。」
「いや、羨ましいくらい、仲良かったぞ?」
ラブラブに映ってたのか…?
まあ、過去の話だから。
「私より、公親くんはどうなの?
幼馴染だったとしても、LINEのやり取り見られたりしたら、彼女に嫌な思いさせるよ?」
たしか、大学時代からお付き合いしている彼女がいたはず。
「う、うん。多分…。
あ、でも説明してもらってるとこ、動画に撮らせてもらったから、なんとかなると思う。」
えー? 本当に?
という目で見られる。
うぅ、実はこういうの苦手なんだよ。
うちには便利屋の昇平って存在がいたからなぁ…。
今の部屋のPC関係のセッティングは、全て昇平がやってくれた。
頼りになる兄なのだ。
あ、そうだ!
わからなければ、昇平に電話して聞けばいいんじゃない?
「…美衣子、今昇平になんとかしてもらおうと考えてない?」
「え! い、いや〜。…なんでわかったの?」
「いつものバターンじゃん。昇平は美衣子に甘いし、美衣子も相当なブラコンだしな。」
「……へへへ…」
長い付き合いだから、すっかりバレてるな…。
「昇平もできるだろうけど、今、大学病院は大変だろう? ドクターはなるべく外出を控えて、外部の人間と接触しないように過ごしてるって聞くし。
だから、いつでも俺に連絡くれたらいいよ。LINE交換しとくから。」
「…うん。ありがとう。めっちゃ助かります。」
「あ! でも、変にやり取りしたら、優が嫌がるか?
自分のいない間に、知ってる男とは言え、やり取りしてたらいい気はしないだろう?」
「あー…」
どうしよう…。別れたこと、言ってなかった。
「あのね…、私達、別れたのよ。
優がNYに行く前に。」
「エェ‼︎ な、なんで⁉︎」
「うーん…。理由はちょっと……」
「あ、ああ、ごめん! 踏み込み過ぎだな。言わなくていい。
……けど、マジか…。
てっきり遠距離なんてモノともせず、相変わらずラブラブなんだと思ってた。」
「ラブラブって。付き合い長くて、そんな感じじゃなかったと思うけど…。」
「いや、羨ましいくらい、仲良かったぞ?」
ラブラブに映ってたのか…?
まあ、過去の話だから。
「私より、公親くんはどうなの?
幼馴染だったとしても、LINEのやり取り見られたりしたら、彼女に嫌な思いさせるよ?」
たしか、大学時代からお付き合いしている彼女がいたはず。