未来の種
「…美衣子。いっぱい泣いたらいい。全部吐き出したらいい。
俺こそごめんな。美衣子を泣かせてごめん。
ずっと1人で治療させてごめん。」

「…優……」



思いっきり泣いて、涙も全部出し切った。
優の胸で泣いている間、優はずっと頭を撫でてくれていた。

「…落ち着いたか?」

「…うん。」

「あーあ、これは明日も腫れそうだな。」

そう言って、ティッシュで涙を拭いてくれる。

「……目、ちゃんと開かない…」

「うん。美衣子のくっきり二重がなくなってるよ。」

ウソ! それは大変だ。
明日が休みで良かった…

「大丈夫。可愛いよ。」

「大ウソでしょう⁉︎
ブサイクに決まってるじゃな…んんっ」

どう考えてもブサイクになってる私に、優しくキスをしてくる。

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