色のない世界に恋のうたを
「さっきの約束、信じていい?」
『破るつもりないよ。2人で永遠になろう』
「うん」
『いい?』

返事の代わりに、小さく頷く。
朝日が差し込む海。
私たちは抱き合いながら、身を投げた。
静かな朝焼けに照らされる波を、私たちが越すことはなかった。
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