秘密のカンケイ

あなたの心は

「ただいま～!うぉっ!料理旨そう。先に風呂行ってくるな～」

彼氏である平岡雄大はそういうと帰ってくるなりお風呂に向かった。広告会社勤務の私、岩井詩音は取引先の飲料メーカー担当者の雄大と仕事を通じて知り合い、もう付き合って2年となる。

20代後半である2年を費やし付き合った雄大とは私としては将来を考えて付き合っていたつもりだった。しかしこの関係にも綻びが見え始めていた。

そして、怪しいと思っていた雄大の二度目にもなる浮気の合図も…。

ヴーヴー

「また会おうね♡楽しかった リナ」

雄大は一度目の浮気の後からスマホを見える場所に置く。スマホを見える場所に置いておけば何もないと思うとでも思っているのだろうか。

私は心がすり減りすぎて悲しいとも何も感じなくなった。またか、といった感じだ。私たちの関係も潮時なのかもしれないと私も思い始めていた。