秘密のカンケイ
こんなものを残しておきながらよく私に結婚の話とかできるな…その思考さえももう恐ろしい。

するとなんというタイミングだろうか。雄大のスマホが鳴った。

「次のいつ会える?たっぷり楽しめる時間が欲しいな♡リナ」

そうか、私の仕事が忙しいから今ならゆっくり会えるのかもしれない。証拠集めとか必要……いや、私も同罪だからこの際どうでもいい。

たださすがにこれ以上雄大と身体を重ねるのは精神的に無理だ。サッとベッドから降りて全てを洗い流すようにシャワーを浴びる。浮気相手と身体を共有していると思うだけで気持ち悪い。早く消し去りたい。

シャワーを浴びながらアオイの言葉を思い返していた。私を傷つけるかもってどういうこと……アオイが帰国したら話を訊かなきゃと思った。私は今十分傷ついている、浮気相手からの明確な敵意に…。
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