秘密のカンケイ
対峙
それから表面上は仕事を普段通りこなしたが、心中穏やかではなかった。バレンタインデーが刻一刻と迫っている。アオイにも連絡をしないといけない。
そこに追い討ちをかけるような案件が飛び込んできた。
……さん、し………さん、
「詩音さんっ!」
ハッとしたように顔を上げたら、不思議そうな表情をした後輩の遠藤香住がいた。
「ごっごめん!考えごとしていて」
「も~しっかりしてくださいよ。エトワールの広告またうちで担当みたいですね!詩音さん以前担当されていましたよね。また詩音さんですかね~」
エトワールとは雄大の勤めている飲料メーカーだ。このタイミングで私に振られるとかなりまずい。前回は駅ナカのポスターなど大々的な広告を担当させてもらっていた。
「岩井~!聞いたぞ!エトワールの担当の平岡さんと結婚するんだってな!結婚しても仕事続けてくれよ~。岩井がいないと困る、即戦力なんだから」
そこに追い討ちをかけるような案件が飛び込んできた。
……さん、し………さん、
「詩音さんっ!」
ハッとしたように顔を上げたら、不思議そうな表情をした後輩の遠藤香住がいた。
「ごっごめん!考えごとしていて」
「も~しっかりしてくださいよ。エトワールの広告またうちで担当みたいですね!詩音さん以前担当されていましたよね。また詩音さんですかね~」
エトワールとは雄大の勤めている飲料メーカーだ。このタイミングで私に振られるとかなりまずい。前回は駅ナカのポスターなど大々的な広告を担当させてもらっていた。
「岩井~!聞いたぞ!エトワールの担当の平岡さんと結婚するんだってな!結婚しても仕事続けてくれよ~。岩井がいないと困る、即戦力なんだから」