すてきな天使のいる夜に〜2nd Sstory〜
食事を終えて、お風呂に入ってから真っ直ぐ部屋へ向かい勉強を始めていた。
時間を確認すると、いつの間にか夜中の3時を回っていた。
スタートが出遅れていることの焦りからか、何も気にせずに勉強をしていた。
明日もあるし、早く寝ないと…。
私は、段々と重くなっていた体に気づかずベッドへ入ろうとした瞬間、一気に血の気が引いたような感じがして、心臓の鼓動を感じ無くなっていた。
初めて味わうこの感覚。
咳も、止めどなく溢れ出ていた。
こんなに苦しいのは始めてだった。
吸入をしても、収まりようのない咳。
段々と気持ち悪くなっていき、手や足の指先が氷のように冷たくなっていくのも分かった。
このままだとまずい。
私は、急いで携帯に手を伸ばし紫苑に電話をかけていた。
家にいるのに、電話をかけることなんてないからすぐに紫苑は出てくれて、翔太と一緒に私の元へ来てくれた。
「まずい…。」
紫苑の口からそんな一言が聞こえ、私は一瞬死を覚悟した。
そして、その言葉を最後に私は意識を完全に失っていた。