限られた時間〜愛する気持ちを伝えたい、でも……
私は朝、目が覚めた時、見知らぬ部屋だった。

ここはどこ?

「琴葉さん、目が覚めましたか、三日間眠っていましたよ、もう目覚めないかと心配しました」

私に声をかけてくれたのは中村さんだった。

「中村さん、私、どうしてここに?」

「琴葉さんのアパートの前で倒れていたんですよ」

「ご迷惑をおかけしてすみませんでした」

私は深深く頭を下げた、そして立ち上がろうとした時、目眩がして倒れそうになった。
「危ないよ、まだ、無理でしょ、何か食べて、体力つけないとダメですよ」

「でも、これ以上ご迷惑かけられませんから」

私は中村さんの忠告を聞かずに、立ち上がろうとした。

やはり、倒れそうになって、中村さんが支えてくれた。

「驍に頼まれたんです、だから、僕を頼ってください」

「えっ?驍に」

「はい、だから勝手な事されては困ります」

「すみません」

私は体力が回復するまで、中村さんにお世話になることになった。

毎日、驍の話をしてくれた。

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