七色の魔法使い#特別編~大きな虹を描いて~
「……過去……?」
「うん。まだ僕らが皆で妖魔を倒していたあの頃へ行って、黒幕を救ってほしいんだ」
「……黒幕を……救う?」
「彼女は、テオのせいで悪へと堕ちてしまった。テオが生きてるうちに、彼女を探し出して助けて欲しい……」
アイビーは、僕を真剣な顔で見る。
「本当は、僕が過去に行っても良いんだけど……僕は、まだすることがあるから……頼める?」
アイビーの言葉に、僕は頷いた。アイビーは、微笑むと頷く。
「冬都たちの魔力も回復しつつあるし、大丈夫でしょ……冬都たちも完全に魔力を失ったわけじゃないみたいだから……冬都、お願い。未来を変えて欲しい……一度は封印されてしまったこの魔法で、冬都を過去へ送り届ける。その先で、黒幕を……彼女を救って!」
「うん。分かった」
「……ありがとう。頼んだよ」
そう言って、アイビーは呪文を唱えた。僕の視界が光に包まれてく。
「言い忘れてた……黒幕の名前は――」
アイビーの言葉を最後に、僕の意識は途切れた。
目を覚ますと、僕はどこかの森で倒れていた。体を起こすと、辺りを見渡す。木に囲まれた広場に、小さな湖があって……。
ここって確か……。
「……」
立ち上がって自分の姿を小さな湖に映してみると、僕は最後にテオと戦った時の服を着てた。
「うん。まだ僕らが皆で妖魔を倒していたあの頃へ行って、黒幕を救ってほしいんだ」
「……黒幕を……救う?」
「彼女は、テオのせいで悪へと堕ちてしまった。テオが生きてるうちに、彼女を探し出して助けて欲しい……」
アイビーは、僕を真剣な顔で見る。
「本当は、僕が過去に行っても良いんだけど……僕は、まだすることがあるから……頼める?」
アイビーの言葉に、僕は頷いた。アイビーは、微笑むと頷く。
「冬都たちの魔力も回復しつつあるし、大丈夫でしょ……冬都たちも完全に魔力を失ったわけじゃないみたいだから……冬都、お願い。未来を変えて欲しい……一度は封印されてしまったこの魔法で、冬都を過去へ送り届ける。その先で、黒幕を……彼女を救って!」
「うん。分かった」
「……ありがとう。頼んだよ」
そう言って、アイビーは呪文を唱えた。僕の視界が光に包まれてく。
「言い忘れてた……黒幕の名前は――」
アイビーの言葉を最後に、僕の意識は途切れた。
目を覚ますと、僕はどこかの森で倒れていた。体を起こすと、辺りを見渡す。木に囲まれた広場に、小さな湖があって……。
ここって確か……。
「……」
立ち上がって自分の姿を小さな湖に映してみると、僕は最後にテオと戦った時の服を着てた。