『大丈夫だよ』

愛しい人は
優しく微笑んで
私に言った…



『お前誰だよ』

ドスっ

『きゃっ』


倒れていた男が
雄輔さんを殴った

私は怖くて
動く事が出来なかった


『奏ちゃん!逃げて!!
俺は大丈夫だから!速くっ!!』


私はその声に
ハッとして
部屋を飛び出した…



どこに向かっているかも
分からず
ひたすら走り続けた…



泣きながら
走り続けた…
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