転生したらまさかの悪役!?
そんな時、神様を名乗る人物が僕の目の前に現れてこう言ったんだ。

「君を好きな物語に転生させてあげよう。そこで君が前世でやり残してしまったことを精一杯やり遂げなさい」

僕はすぐに大好きな冒険ファンタジーの名前を言い、主人公の騎士に転生したいと目を輝かせながら神様に説明した。みんなから慕われ、強いあの騎士になって多くの人を救いたい。それが僕のやりたいことだ。

神様に転生の術をかけられ、僕が目を開けると森に立っていた。でも、何故か服は騎士の着ているかっこいい鎧じゃなくて、普通のシャツとズボンだ。

嫌な予感がして鏡を取り出して見た時、発狂したくなった。だって僕が転生したのは、憧れの騎士じゃなくて悪役である人狼だったんだから。



僕の好きなファンタジー小説に限らず、狼は悪役で描かれることが多いと思う。

赤ずきんや狼と七匹の子ヤギでは必ず悪いことをして最後は罰を受けているし、人狼ゲームとかが作られるくらいだ。狼=悪い存在って誰もが思うだろう。
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