【短】恋のオンパレード♪(続編)
何なの今のは…?
「ものすごいスピード!」
クスクスと笑い出す里沙ちゃん。
「トイレダッシュ?」
「そうかもね!何考えてんだか?」
あのねー!
トイレでもなんでもいいけど…。
でも?
ケンが、入って行った館内側にトイレが近くにないはず?
逆に、反対側の方が近くにあるし…。
…?…
きっと、間違えて戻ってくるはず。
ケンが消えた、館内の入口に視線は釘付けの私。
どうせ?
また…間違えて戻って来るんだから!
―3分。
――5分。。
あれれ?
マジで…?
来ないじゃない!
「里沙ちゃん?」
「はっい!」
「確かにケンだったよね?」
「…はい!先輩の彼でした!」
だよね?
受付嬢はハチ公のように座ってなきゃいけないし。
動きたくなるんだよね!
また、迷子になってるかもしれない!
「先輩!顔、ひきつってますよ!」
「マジ?」
里沙ちゃんも、タジタジで私を見る。
「マジですよ!」
今まで、こんな事なかったんだよね!
そして…。
館内に消えたケンは私たちの前に現れなかった。