毒蝶
15日目
ルナの全身にあった傷は消えて、笑顔が増えてきた。
ルナはどんどん可愛くなっていく。
「ねえ逞。私、お出かけしたい。服、買いたい」
ルナも僕との生活が慣れてきたのか、最近は自分のやりたいことを素直に言って、甘えてくるようになった。
「……ダメだよ」
だけど僕は、ルナが出かけることだけは許可しなかった。
したく、なかった。
「どうして……?」
「ルナ。君はとても可愛い。外に出れば、すれ違う男はみんな、ルナを見るだろう。僕は、それが嫌だ」
僕はというと、醜い嫉妬を隠さなくなった。
といっても、昔の男に触れたりはしない。
これから出会っていく男。
そいつらに、ルナを見せたくなかった。
ルナは、僕だけのもの。
誰にも見せない。
「私、逞にもっと可愛いって思ってもらいたいのに……」
「だったら、ネット通販でいいでしょ。わざわざほかの男に見せてやる必要はないよ」
ルナは頬を膨らませて僕を見てくる。
「実際に見ないと、似合ってるかどうかわからないのに」
「ルナはなんでも似合うから、大丈夫」
「……逞とお出かけしたかったのに」
ちょっと前の僕なら、これを聞いて喜んだだろう。
でも今は違う。
ルナはどんどん可愛くなっていく。
「ねえ逞。私、お出かけしたい。服、買いたい」
ルナも僕との生活が慣れてきたのか、最近は自分のやりたいことを素直に言って、甘えてくるようになった。
「……ダメだよ」
だけど僕は、ルナが出かけることだけは許可しなかった。
したく、なかった。
「どうして……?」
「ルナ。君はとても可愛い。外に出れば、すれ違う男はみんな、ルナを見るだろう。僕は、それが嫌だ」
僕はというと、醜い嫉妬を隠さなくなった。
といっても、昔の男に触れたりはしない。
これから出会っていく男。
そいつらに、ルナを見せたくなかった。
ルナは、僕だけのもの。
誰にも見せない。
「私、逞にもっと可愛いって思ってもらいたいのに……」
「だったら、ネット通販でいいでしょ。わざわざほかの男に見せてやる必要はないよ」
ルナは頬を膨らませて僕を見てくる。
「実際に見ないと、似合ってるかどうかわからないのに」
「ルナはなんでも似合うから、大丈夫」
「……逞とお出かけしたかったのに」
ちょっと前の僕なら、これを聞いて喜んだだろう。
でも今は違う。