妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
ある日、離宮に住む王太后クローディアが王宮に孫たちの様子を見にやってきた。クローディアは現国王の母でカテリアーナにとっては祖母にあたる。
クローディアは庭でうずくまっていたカテリアーナを見つけて驚愕した。三歳の孫は傷だらけでやせ細っていたからだ。クローディアは息子である国王の下に向かうと叱責する。
「其方たちは我が子を虐げておるのか!」
「そのようなことはありません、母上」
「ではなぜカテリアーナは傷だらけなのじゃ! それにやせ細っておる」
「小さな子供が怪我をするのはよくあることです。それにカテリアーナは食べ物の好き嫌いが激しくて……」
国王の目は宙を泳いでいる。息子が嘘をつくときの癖を知っているクローディアはカテリアーナが虐げられていることを悟った。
「カテリアーナは今日からわたくしが育てる」
息子に軽蔑の眼差しを向けると、クローディアはカテリアーナを離宮へと連れて行った。
これ以降、王太后クローディアが王宮へ訪れることはなかった。
クローディアは庭でうずくまっていたカテリアーナを見つけて驚愕した。三歳の孫は傷だらけでやせ細っていたからだ。クローディアは息子である国王の下に向かうと叱責する。
「其方たちは我が子を虐げておるのか!」
「そのようなことはありません、母上」
「ではなぜカテリアーナは傷だらけなのじゃ! それにやせ細っておる」
「小さな子供が怪我をするのはよくあることです。それにカテリアーナは食べ物の好き嫌いが激しくて……」
国王の目は宙を泳いでいる。息子が嘘をつくときの癖を知っているクローディアはカテリアーナが虐げられていることを悟った。
「カテリアーナは今日からわたくしが育てる」
息子に軽蔑の眼差しを向けると、クローディアはカテリアーナを離宮へと連れて行った。
これ以降、王太后クローディアが王宮へ訪れることはなかった。