妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
子猫は被毛が薄いので、親猫が毛づくろいをする。カテリアーナは母猫のような気持ちになっていた。
「フィル。聞きたいことが山ほどあると言ったことだけれど……」
「分かっておる。王宮についたら時間を取ろう。こやつらが聞き耳を立てているうちは話さぬ方がよかろう」
フィンラスは座席の下で眠っている子猫たちをじろりと睨む。イアンと仲間たちの体がびくっと跳ね震えだした。
「あら? ぷるぷるしているわ。可愛い」
イアンたちが眠りながら、夢を見てぷるぷる震えていると思っているのはカテリアーナだけだった。
「フィル。聞きたいことが山ほどあると言ったことだけれど……」
「分かっておる。王宮についたら時間を取ろう。こやつらが聞き耳を立てているうちは話さぬ方がよかろう」
フィンラスは座席の下で眠っている子猫たちをじろりと睨む。イアンと仲間たちの体がびくっと跳ね震えだした。
「あら? ぷるぷるしているわ。可愛い」
イアンたちが眠りながら、夢を見てぷるぷる震えていると思っているのはカテリアーナだけだった。