妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
1-2
馬車の扉が外から開けられると、エルファーレン王宮の外観が現れた。
門の前には城に仕えていると思われる人々が並んでいる。皆、一見すると人間と何ら変わりがない。
カテリアーナは先に馬車から降りたフィンラスにエスコートされて、半日ぶりの地面に足をつける。
ルゥナの森からは猫たちが危険な目に遭わないように、強行軍で馬車を走らせたのだ。
「おかえりなさいませ。陛下」
「ジェイド、遅れてすまない。少し事情があってな」
「それは連絡がございましたので、支障はございません。そちらの方がカテリアーナ姫ですな?」
「そうだ。カテリアーナ、こちらはジェイド。我が国の宰相だ」
ジェイドと呼ばれた白い髪の宰相は紳士の礼をとる。カテリアーナが名乗るのを待っているのだ。
ラストリア王国では身分が上の者から名乗るのが礼儀なのだ。人間の国からきたカテリアーナに合わせてくれているらしい。心遣いをカテリアーナは嬉しく思う。
門の前には城に仕えていると思われる人々が並んでいる。皆、一見すると人間と何ら変わりがない。
カテリアーナは先に馬車から降りたフィンラスにエスコートされて、半日ぶりの地面に足をつける。
ルゥナの森からは猫たちが危険な目に遭わないように、強行軍で馬車を走らせたのだ。
「おかえりなさいませ。陛下」
「ジェイド、遅れてすまない。少し事情があってな」
「それは連絡がございましたので、支障はございません。そちらの方がカテリアーナ姫ですな?」
「そうだ。カテリアーナ、こちらはジェイド。我が国の宰相だ」
ジェイドと呼ばれた白い髪の宰相は紳士の礼をとる。カテリアーナが名乗るのを待っているのだ。
ラストリア王国では身分が上の者から名乗るのが礼儀なのだ。人間の国からきたカテリアーナに合わせてくれているらしい。心遣いをカテリアーナは嬉しく思う。