妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
ただ、カテリアーナは時々不思議な仕草をすることがあった。自分の胸元をじっと見つめているのである。虫でもとまっているのだろうかと覗き込むが、何もないのだ。
「カティ、何を熱心にじっと見ておるのじゃ?」
カティとはカテリアーナの愛称のことだ。
「鍵の形をしたペンダントよ。きれいな青い石がはまっているの」
さりげなく孫に尋ねると意外な答えが返ってきた。カテリアーナは自分の胸元から何かを持ち上げると、手のひらに乗った何かをクローディアに見せる。
しかし、クローディアには何も見えない。
子供の遊びだろうと思い「そう。きれいね」と微笑むと、カテリアーナは満面の笑顔になる。
「おばあさまもそう思う? きれいでしょう」
そのおかしな仕草以外は活発で賢い子供だったので、気にも留めなかった。
「カティ、何を熱心にじっと見ておるのじゃ?」
カティとはカテリアーナの愛称のことだ。
「鍵の形をしたペンダントよ。きれいな青い石がはまっているの」
さりげなく孫に尋ねると意外な答えが返ってきた。カテリアーナは自分の胸元から何かを持ち上げると、手のひらに乗った何かをクローディアに見せる。
しかし、クローディアには何も見えない。
子供の遊びだろうと思い「そう。きれいね」と微笑むと、カテリアーナは満面の笑顔になる。
「おばあさまもそう思う? きれいでしょう」
そのおかしな仕草以外は活発で賢い子供だったので、気にも留めなかった。