妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
テーブルに置いてあるティーセットを自分の方へ引き寄せると、エルシーはティーポットを手に取り、何事か呟く。すると、ティーポットの注ぎ口から湯気が上がる。ティーポットは空だったはずだ。
「え? 今のは何?」
「魔法です。初めてご覧になりましたか?」
エルシーは魔法でティーポットにお湯を満たしたのだという。初めて見る魔法にカテリアーナは高揚した。
茶葉を入れる缶からティーサーバーへ茶葉を入れ、ティーポットからお湯を注ぐ。流れるようなエルシーの動きに見とれながら、ティーサーバーから香る茶葉の匂いを楽しむ。爽やかないい匂いがする。
「ミントの香りかしら?」
「そのとおりです。カテリアーナ様はハーブに詳しいのですか?」
「育てていたから……いえ、今も育てているかしら?」
「左様でございますか」
ノワールと一緒にあの場所でハーブも育てていたのだ。そういえば、王宮に到着したらあの場所に連れていってくれるとノワールは言っていた。正確にはノワールではなくフィンラスだが。
「どうぞ。ミントティーです。眠気さましにはよろしいですよ。こちらはお茶うけのお菓子です。よろしければ、お召し上がりください」
「え? 今のは何?」
「魔法です。初めてご覧になりましたか?」
エルシーは魔法でティーポットにお湯を満たしたのだという。初めて見る魔法にカテリアーナは高揚した。
茶葉を入れる缶からティーサーバーへ茶葉を入れ、ティーポットからお湯を注ぐ。流れるようなエルシーの動きに見とれながら、ティーサーバーから香る茶葉の匂いを楽しむ。爽やかないい匂いがする。
「ミントの香りかしら?」
「そのとおりです。カテリアーナ様はハーブに詳しいのですか?」
「育てていたから……いえ、今も育てているかしら?」
「左様でございますか」
ノワールと一緒にあの場所でハーブも育てていたのだ。そういえば、王宮に到着したらあの場所に連れていってくれるとノワールは言っていた。正確にはノワールではなくフィンラスだが。
「どうぞ。ミントティーです。眠気さましにはよろしいですよ。こちらはお茶うけのお菓子です。よろしければ、お召し上がりください」