妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
1-4
エルシーに導かれ食堂に現れたカテリアーナを見て、フィンラスは息を吞んだ。フィンラスだけではない。食堂にいた給仕たちもだ。
カテリアーナのあまりの美しさに誰もが目を奪われた。
「お待たせいたしました。カテリアーナ様をお連れいたしました、陛下」
「あ、ああ」
食堂の入り口でエルシーに声をかけられ、フィンラスは己の間抜けな生返事に驚いた。
席に着いたカテリアーナが訝しそうにする。
「フィンラス様。どうかされましたか?」
さすがに一国の国王を使用人たちの前で愛称で呼ぶわけにはいかないので、カテリアーナはあえてフルネームでフィンラスに声をかける。
「いや。お転婆姫が化けたものだと思ってな」
「まあ! 誰がお転婆姫ですか?」
ぷうと頬を膨らませるカテリアーナの愛らしい仕草に、誰もが顔を緩ませる。
カテリアーナのあまりの美しさに誰もが目を奪われた。
「お待たせいたしました。カテリアーナ様をお連れいたしました、陛下」
「あ、ああ」
食堂の入り口でエルシーに声をかけられ、フィンラスは己の間抜けな生返事に驚いた。
席に着いたカテリアーナが訝しそうにする。
「フィンラス様。どうかされましたか?」
さすがに一国の国王を使用人たちの前で愛称で呼ぶわけにはいかないので、カテリアーナはあえてフルネームでフィンラスに声をかける。
「いや。お転婆姫が化けたものだと思ってな」
「まあ! 誰がお転婆姫ですか?」
ぷうと頬を膨らませるカテリアーナの愛らしい仕草に、誰もが顔を緩ませる。