妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
人間であるカテリアーナの寿命は長生きしたとしても、せいぜい七十年ほどだ。
「ふふ。フィンラス様と同じ時が歩めないとお考えでしょうか?」
カテリアーナの考えていることが、パールには分かったようだ。
「それは……そうです。わたくしは人間ですので、妖精より寿命が短いのですよね?」
「そうですね。しかし、カテリアーナ様はこれから妖精族に輿入れをするのですから、寿命が延びます」
「え? どういうことでしょうか?」
「そうですね。今日はそのことからお教えすることにいたしましょう」
遥か昔、人間族と妖精族が共生していた時代、種族の違いを乗り越えて結婚する者たちがいた。しかし、種族が違えば寿命の違いという障害がある。そこで妖精は伴侶となる者に祝福の名を与えることにした。同時に伴侶にも自分へ名を贈らせる。互いに祝福の名を贈り合った者たちは、同じ時を生きることができるのだ。
「まあ、素敵ね」
「ただ、一旦結ばれると将来伴侶と離れることができません。ですから妖精は伴侶を決める時は慎重になるのです」
「ふふ。フィンラス様と同じ時が歩めないとお考えでしょうか?」
カテリアーナの考えていることが、パールには分かったようだ。
「それは……そうです。わたくしは人間ですので、妖精より寿命が短いのですよね?」
「そうですね。しかし、カテリアーナ様はこれから妖精族に輿入れをするのですから、寿命が延びます」
「え? どういうことでしょうか?」
「そうですね。今日はそのことからお教えすることにいたしましょう」
遥か昔、人間族と妖精族が共生していた時代、種族の違いを乗り越えて結婚する者たちがいた。しかし、種族が違えば寿命の違いという障害がある。そこで妖精は伴侶となる者に祝福の名を与えることにした。同時に伴侶にも自分へ名を贈らせる。互いに祝福の名を贈り合った者たちは、同じ時を生きることができるのだ。
「まあ、素敵ね」
「ただ、一旦結ばれると将来伴侶と離れることができません。ですから妖精は伴侶を決める時は慎重になるのです」