妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
 二日目からはエルシーも耳と尻尾を出すようになったのだ。最初はもじもじとしていたエルシーも今では堂々と妖精猫の姿になり、カテリアーナの癒しとなっている。

「エルファーレンでの遠乗りは馬ではなく、ドラゴンなのですってね。上手く乗れるかしら?」
「ドラゴンは慣らしてありますので、大丈夫ですわ。それにカテリアーナ様を乗せるドラゴンには陛下が同乗なさいます。陛下はドラゴンを操るのがお上手なので、心配なさることはありません」

 フィンラスと同乗と聞いて、カテリアーナの胸が高鳴る。

「どうしよう? エルシー、わたくし眠れないわ」
「抱きしめないでくださいまし。カテリアーナ様!」

 強くぎゅうとカテリアーナに抱きしめられたエルシーは悲鳴をあげる。


 翌日、エルシーに乗馬服のように動きやすい服を着せられたカテリアーナは、ドラゴンがいる竜舎に案内される。
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