妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
怖がるどころか、遥か下を眺めながらカテリアーナははしゃぐ。楽しそうなカテリアーナにフィンラスはふっと微笑む。
「カティ、二人きりの時は敬語を使わなくても良い」
「え! でも護衛の方たちが後からついてくるのでは?」
「今日は離れてついてくるように言ってある」
フィンラスは護衛たちに今日は思い切り距離をとれと言いくるめた。ちなみに護衛たちは二人きりになりたいという意味だと勘違いしている。
「どこに連れていってくれるの?」
「それは着いてからのお楽しみだ」
ドラゴンが降り立った場所は見覚えのある風景だった。
ラストリアの北の塔とつながっていたあの場所だ。虐げられ孤独だったカテリアーナの唯一の憩いの場所だった。
「フィル。約束を覚えていてくれたのね?」
「当たり前だ」
エルファーレン王宮に来たら、必ず案内するとノワールが約束してくれた懐かしい場所。
「カティ、二人きりの時は敬語を使わなくても良い」
「え! でも護衛の方たちが後からついてくるのでは?」
「今日は離れてついてくるように言ってある」
フィンラスは護衛たちに今日は思い切り距離をとれと言いくるめた。ちなみに護衛たちは二人きりになりたいという意味だと勘違いしている。
「どこに連れていってくれるの?」
「それは着いてからのお楽しみだ」
ドラゴンが降り立った場所は見覚えのある風景だった。
ラストリアの北の塔とつながっていたあの場所だ。虐げられ孤独だったカテリアーナの唯一の憩いの場所だった。
「フィル。約束を覚えていてくれたのね?」
「当たり前だ」
エルファーレン王宮に来たら、必ず案内するとノワールが約束してくれた懐かしい場所。