妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
2-3
ラストリアにいた頃ノワールに与えられたこの場所は、王都からかなり離れた場所にあるという。馬車で行くとまる一日かかってしまうため、今回はドラゴンに騎乗してきたとフィンラスは説明する。
この世界で最速のドラゴンに乗れば、わずかな時間でここまで来れるという。
ノワールとともに収穫した野菜や果物を食べていた家の食卓でカテリアーナはフィンラスと向かいあって座る。
「今日はカティの質問に答えようと思ってな。遠乗りに誘った」
「遠乗りって普通は屋外でご飯を食べたり、風景を楽しんだりするものではないの?」
これではまるでカテリアーナがフィンラスを尋問しているようだ。フィンラスは肩を竦める。
「それもそうだな。次からはそうするとしよう」
「次はわたくしも自分でドラゴンに乗ってみたいわ。教えてもらえると嬉しいのだけれど……」
上目遣いでちらりとフィンラスを見やる。
「騎竜術だな。妃教育に組み込むことにしよう」
ドラゴンに乗ることを「騎竜術」というらしい。危険だからだめだと言われるかと思ったカテリアーナだが、フィンラスはあっさりと承諾してくれた。
この世界で最速のドラゴンに乗れば、わずかな時間でここまで来れるという。
ノワールとともに収穫した野菜や果物を食べていた家の食卓でカテリアーナはフィンラスと向かいあって座る。
「今日はカティの質問に答えようと思ってな。遠乗りに誘った」
「遠乗りって普通は屋外でご飯を食べたり、風景を楽しんだりするものではないの?」
これではまるでカテリアーナがフィンラスを尋問しているようだ。フィンラスは肩を竦める。
「それもそうだな。次からはそうするとしよう」
「次はわたくしも自分でドラゴンに乗ってみたいわ。教えてもらえると嬉しいのだけれど……」
上目遣いでちらりとフィンラスを見やる。
「騎竜術だな。妃教育に組み込むことにしよう」
ドラゴンに乗ることを「騎竜術」というらしい。危険だからだめだと言われるかと思ったカテリアーナだが、フィンラスはあっさりと承諾してくれた。