妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
ケットシーが諜報活動を得意とするのであれば、何も国王自ら出向かなくとも臣下に任せればいいことだ。
「カティと同じだ。俺も人間の国を旅してみたいのだ」
「でも、不可侵条約があるのに、よく簡単に入り込めるわね」
不可侵条約があるため、人間の国では妖精の国へ出入りできる者はわずかだ。それなのに、妖精の国ではこっそりと諜報活動を行っている。
「人間もこそこそと妖精の国を嗅ぎまわっているぞ」
「人間側の国も諜報活動をしているということ?」
「そうだ。結局のところ、不可侵条約など守られてはいない」
カテリアーナは俯く。急に俯いてしまったカテリアーナを気遣うように、フィンラスが優しく呼びかける。
「カティ?」
「……そうであるとすれば……わたくしが『妖精の取り替え子』でも不思議ではないということ?」
「カティと同じだ。俺も人間の国を旅してみたいのだ」
「でも、不可侵条約があるのに、よく簡単に入り込めるわね」
不可侵条約があるため、人間の国では妖精の国へ出入りできる者はわずかだ。それなのに、妖精の国ではこっそりと諜報活動を行っている。
「人間もこそこそと妖精の国を嗅ぎまわっているぞ」
「人間側の国も諜報活動をしているということ?」
「そうだ。結局のところ、不可侵条約など守られてはいない」
カテリアーナは俯く。急に俯いてしまったカテリアーナを気遣うように、フィンラスが優しく呼びかける。
「カティ?」
「……そうであるとすれば……わたくしが『妖精の取り替え子』でも不思議ではないということ?」