妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
2-4
フィンラスはカテリアーナが落ち着くまで、ずっと抱きしめていた。時折、しゃくるカテリアーナの背を優しく撫でながら……。
どれくらいそうしていただろう?
カテリアーナが顔を上げると、フィンラスと目が合う。カテリアーナを労わるように瞳が揺れている。
フィンラスはカテリアーナの頬を両手で優しく包む。大きくて暖かい。
きれいなアメジストの瞳が近づいてきたかと思うと、目の下あたりに柔らかい感触がする。それは徐々に反対側の目へと移り、やがて唇に落とされる。
カテリアーナがフィンラスに口づけをされていると気づくまでに時間がかかった。
優しく唇に触れるだけの口づけ。
カテリアーナにとっては初めての口づけだったが、不思議と嫌だとは思わなかった。
「フィル……」
「カティ……俺は……」
どれくらいそうしていただろう?
カテリアーナが顔を上げると、フィンラスと目が合う。カテリアーナを労わるように瞳が揺れている。
フィンラスはカテリアーナの頬を両手で優しく包む。大きくて暖かい。
きれいなアメジストの瞳が近づいてきたかと思うと、目の下あたりに柔らかい感触がする。それは徐々に反対側の目へと移り、やがて唇に落とされる。
カテリアーナがフィンラスに口づけをされていると気づくまでに時間がかかった。
優しく唇に触れるだけの口づけ。
カテリアーナにとっては初めての口づけだったが、不思議と嫌だとは思わなかった。
「フィル……」
「カティ……俺は……」