妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
四阿に設置されたテーブルに肘をついてフィンラスがイアンを見ている。
「これほどの腕を持っていて、なぜルゥナの森でごろつきなどになったのだ?」
「貴族の屋敷の修理をしている時に少しばかり失敗をしたのさ。瞬く間に信用を失って職も失ったというわけだ」
イアンが自嘲するような笑いを浮かべる。
「なんだ。イアンもそうなのか」
「そうなのかってお前もか、ロイ?」
「俺は貴族の家で料理人をしていたんだけどな。ある時、その家の坊ちゃんが嫌いなピーマンを出したってだけでクビにされちまったんだ。貴族の家で一旦クビになるとどこも雇ってくれないからな」
ロイは肩を竦める。
「なんてこと! たったそれだけの理由でクビだなんて! ピーマンは体にいいのに!」
カテリアーナが憤慨すると、ロイが笑う。つられてイアンも笑い出した。
「姐さんは変なこだわりがあるんだな」
「カティは変わった姫様だからな」
変わっていると言われるのは心外だが、もふもふたちが楽しそうなのでカテリアーナも微笑む。
「二人ともひどいわね」
フィンラスはもふもふたちに囲まれて、楽しそうなカテリアーナを見て安堵の息を漏らした。
「これほどの腕を持っていて、なぜルゥナの森でごろつきなどになったのだ?」
「貴族の屋敷の修理をしている時に少しばかり失敗をしたのさ。瞬く間に信用を失って職も失ったというわけだ」
イアンが自嘲するような笑いを浮かべる。
「なんだ。イアンもそうなのか」
「そうなのかってお前もか、ロイ?」
「俺は貴族の家で料理人をしていたんだけどな。ある時、その家の坊ちゃんが嫌いなピーマンを出したってだけでクビにされちまったんだ。貴族の家で一旦クビになるとどこも雇ってくれないからな」
ロイは肩を竦める。
「なんてこと! たったそれだけの理由でクビだなんて! ピーマンは体にいいのに!」
カテリアーナが憤慨すると、ロイが笑う。つられてイアンも笑い出した。
「姐さんは変なこだわりがあるんだな」
「カティは変わった姫様だからな」
変わっていると言われるのは心外だが、もふもふたちが楽しそうなのでカテリアーナも微笑む。
「二人ともひどいわね」
フィンラスはもふもふたちに囲まれて、楽しそうなカテリアーナを見て安堵の息を漏らした。