妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
2-5
エルファーレン王宮への帰路でカテリアーナはあの場所での余韻に浸る。思い出し笑いをしていると、上からフィンラスの声が降ってきた。
「楽しかったか?」
「ええ、とても楽しかったわ。フィル、今日はありがとう。それといろいろとごめんなさい」
「なぜ、謝る? カティが謝る必要などない」
ふとフィンラスとの口づけを思い出し、カテリアーナは顔が熱くなる。空中の爽やかな風が顔に当たり熱を冷ましてくれるが、なぜか熱さが消えない。今頃、恥ずかしくなってきたのだ。
「それはその……泣いてフィルを困らせたわ」
「困ってはいない。カティが涙を流すのは俺の前だけだ。それだけ俺を信用してくれているのだろう?」
カテリアーナは暖かさを感じる。フィンラスが自分の胸にカテリアーナを引き寄せたのだ。カテリアーナはフィンラスに身を預ける。規則正しい心音が響いて心地よい。
「そうね。わたくしが泣いている姿を見たのはフィルだけだわ」
「楽しかったか?」
「ええ、とても楽しかったわ。フィル、今日はありがとう。それといろいろとごめんなさい」
「なぜ、謝る? カティが謝る必要などない」
ふとフィンラスとの口づけを思い出し、カテリアーナは顔が熱くなる。空中の爽やかな風が顔に当たり熱を冷ましてくれるが、なぜか熱さが消えない。今頃、恥ずかしくなってきたのだ。
「それはその……泣いてフィルを困らせたわ」
「困ってはいない。カティが涙を流すのは俺の前だけだ。それだけ俺を信用してくれているのだろう?」
カテリアーナは暖かさを感じる。フィンラスが自分の胸にカテリアーナを引き寄せたのだ。カテリアーナはフィンラスに身を預ける。規則正しい心音が響いて心地よい。
「そうね。わたくしが泣いている姿を見たのはフィルだけだわ」