妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
やがて音楽が止みフィンラスとカテリアーナが揃って礼をすると、会場に割れんばかりの拍手が鳴る。拍手はフィンラスがカテリアーナを伴って玉座に戻るまで続いた。
演奏は次の曲を奏で始める。舞踏会の参加者たちが次々と中央に進み出て、パートナーとダンスをし始めた。
国王と次期王妃に謁見を申し出る貴族はフィンラスが受け答えをしてくれるので、カテリアーナはただ笑みを浮かべているだけで良かった。
謁見の列が途切れると、カルスが早足でフィンラスの下にやってくる。
「陛下。少しよろしいでしょうか?」
「どうした? カル」
カルスが耳打ちをすると、フィンラスは眉を顰め立ち上がる。
「カテリアーナ、少し席を外す。すぐに戻ってくるゆえ、待っていてくれ」
「分かりましたわ。行っていらっしゃいませ」
カルスとともに急ぎ足で歩いていくフィンラスの背中を見送る。
演奏は次の曲を奏で始める。舞踏会の参加者たちが次々と中央に進み出て、パートナーとダンスをし始めた。
国王と次期王妃に謁見を申し出る貴族はフィンラスが受け答えをしてくれるので、カテリアーナはただ笑みを浮かべているだけで良かった。
謁見の列が途切れると、カルスが早足でフィンラスの下にやってくる。
「陛下。少しよろしいでしょうか?」
「どうした? カル」
カルスが耳打ちをすると、フィンラスは眉を顰め立ち上がる。
「カテリアーナ、少し席を外す。すぐに戻ってくるゆえ、待っていてくれ」
「分かりましたわ。行っていらっしゃいませ」
カルスとともに急ぎ足で歩いていくフィンラスの背中を見送る。