妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
カテリアーナを呼び止めたのは、白銀の髪に青い瞳の可愛らしい少女だ。小柄だが舞踏会に参加しているということは社交デビューしているのだろう。年はカテリアーナと同じくらいと思われる。髪を二つのお団子に結んでいるので、まるで猫耳のようだとカテリアーナは思う。
「ごきげんよう、ブランシュ様」
カーテシーをしていたブランシュは頭を上げる。
「わたくしをご存じなのですか?」
「ええ。エインズワース公爵令嬢のブランシュ様ですね? 間違っていたかしら?」
「いいえ。相違ございません」
妃教育の一環として貴族名鑑を覚えるのは当たり前のことだ。絵姿と特徴で彼女がブランシュであることはすぐに分かった。
「カテリアーナ様は他国の方とはいえ王族であらせられます。先に身分が下の者から声をかけるのは無礼ですよ。ブランシュ嬢」
「ふにゃん!」
ブランシュの後ろには果実水が入ったグラスを手に持ち、笑顔を浮かべたパールが立っていた。
「ごきげんよう、ブランシュ様」
カーテシーをしていたブランシュは頭を上げる。
「わたくしをご存じなのですか?」
「ええ。エインズワース公爵令嬢のブランシュ様ですね? 間違っていたかしら?」
「いいえ。相違ございません」
妃教育の一環として貴族名鑑を覚えるのは当たり前のことだ。絵姿と特徴で彼女がブランシュであることはすぐに分かった。
「カテリアーナ様は他国の方とはいえ王族であらせられます。先に身分が下の者から声をかけるのは無礼ですよ。ブランシュ嬢」
「ふにゃん!」
ブランシュの後ろには果実水が入ったグラスを手に持ち、笑顔を浮かべたパールが立っていた。