妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
ブランシュは呆気にとられる。先ほど父であるエインズワース公爵とともに謁見した時にはカテリアーナは貼り付けたような笑みしか浮かべていなかった。まるで人形のようだとブランシュは思ったのだ。
ところが今のカテリアーナは先ほどとはまるで別人だ。ころころとよく変わる表情。王女の矜持など関係なくブランシュに接してくれる。
「カテリアーナ様は変わった方ですわね」
「よく言われるわ」
カテリアーナとブランシュは顔を合わせると自然と微笑み合う。
「ねえ、ブランシュ様。わたくしとお友達になってくれない?」
「カテリアーナ様がそこまで仰るのであれば、お友達になってさしあげてもよろしくてよ」
ブランシュは素直な物言いができない。ツンデレなのだ。カテリアーナはそんなところも可愛いと思った。
ふいにブランシュは口を尖らせると、ボソッと呟く。
「わたくしは……フィンラス様のことは何とも思っていませんわ。別に……その……好きな方がいますの」
「え! 誰なの?」
ところが今のカテリアーナは先ほどとはまるで別人だ。ころころとよく変わる表情。王女の矜持など関係なくブランシュに接してくれる。
「カテリアーナ様は変わった方ですわね」
「よく言われるわ」
カテリアーナとブランシュは顔を合わせると自然と微笑み合う。
「ねえ、ブランシュ様。わたくしとお友達になってくれない?」
「カテリアーナ様がそこまで仰るのであれば、お友達になってさしあげてもよろしくてよ」
ブランシュは素直な物言いができない。ツンデレなのだ。カテリアーナはそんなところも可愛いと思った。
ふいにブランシュは口を尖らせると、ボソッと呟く。
「わたくしは……フィンラス様のことは何とも思っていませんわ。別に……その……好きな方がいますの」
「え! 誰なの?」