妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
3-5
二人が鳴き声のした方へ振り向くと、長毛種の白い猫がぷるぷると震えている。
「まあ、猫ちゃん、どうしたの?」
カテリアーナが白い猫を抱き上げる。うるうるとした青い瞳でカテリアーナを見上げるので、胸がきゅんと締め付けられた。
「こんなに震えてかわいそうに」
白い猫を落ち着かせるように優しく撫でる。
「随分と毛並みのいい猫ちゃんね」
絹のように柔らかい毛並みをカテリアーナは堪能する。
「……わたくしですわ」
か細い声が白い猫から聞こえる。聞いたことがある声だ。
「もしかして、ブランシュ様?」
白い猫はブランシュだった。
ブランシュはテーブルの下に避難した後、カテリアーナが心配になりテーブルクロスの下から覗いたところ、パールとカテリアーナの舌戦に巻き込まれた。矢が飛んできたことよりも二人の舌戦の方がブランシュを怯えさせたのだ。恐怖のあまり猫姿になってしまうほど……。
「まあ、猫ちゃん、どうしたの?」
カテリアーナが白い猫を抱き上げる。うるうるとした青い瞳でカテリアーナを見上げるので、胸がきゅんと締め付けられた。
「こんなに震えてかわいそうに」
白い猫を落ち着かせるように優しく撫でる。
「随分と毛並みのいい猫ちゃんね」
絹のように柔らかい毛並みをカテリアーナは堪能する。
「……わたくしですわ」
か細い声が白い猫から聞こえる。聞いたことがある声だ。
「もしかして、ブランシュ様?」
白い猫はブランシュだった。
ブランシュはテーブルの下に避難した後、カテリアーナが心配になりテーブルクロスの下から覗いたところ、パールとカテリアーナの舌戦に巻き込まれた。矢が飛んできたことよりも二人の舌戦の方がブランシュを怯えさせたのだ。恐怖のあまり猫姿になってしまうほど……。