妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
十歳になったカテリアーナは薬学に興味を持つようになった。
今日も護衛騎士を引っ張って離宮裏の森に薬草を探しに来ている。
「これはニガヨモギね。湿布薬の材料になるわ」
薬草辞典を見ながら、薬になる材料を採取するのが最近の日課だ。採取した薬草は騎士が持ってくれているかごに入れる。
「カテリアーナ姫、そろそろ日が暮れますよ。早く帰らないと王太后陛下に叱られます」
「そうね。そろそろ引き上げましょうか」
腰を上げかけた時に、にゃあという鳴き声が聞こえた。
鳴き声は離宮の方向とは逆方向から響いている。助けを求めるようににゃあにゃあと鳴いていた。
カテリアーナは声の方向へ駆け出す。
「姫! どちらへ行かれるのですか!? お待ちください!」
声の主は木の根元にいた。黒い猫だ。
これがカテリアーナとノワールの出会いだった。
今日も護衛騎士を引っ張って離宮裏の森に薬草を探しに来ている。
「これはニガヨモギね。湿布薬の材料になるわ」
薬草辞典を見ながら、薬になる材料を採取するのが最近の日課だ。採取した薬草は騎士が持ってくれているかごに入れる。
「カテリアーナ姫、そろそろ日が暮れますよ。早く帰らないと王太后陛下に叱られます」
「そうね。そろそろ引き上げましょうか」
腰を上げかけた時に、にゃあという鳴き声が聞こえた。
鳴き声は離宮の方向とは逆方向から響いている。助けを求めるようににゃあにゃあと鳴いていた。
カテリアーナは声の方向へ駆け出す。
「姫! どちらへ行かれるのですか!? お待ちください!」
声の主は木の根元にいた。黒い猫だ。
これがカテリアーナとノワールの出会いだった。