妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
さらに王宮へつながる渡り廊下の前には見張りの兵士が立っている。
「これでは外を見ることはできないわね」
小さな明り取りの窓を見上げる。窓の位置は高く、カテリアーナの背丈では届かない。
外に出ることも外の景色を見ることもできない。
扉がノックされたので、入室の許可を出す。
「食事の時間です」
王宮付きのメイドがトレーに乗せられた食事を机に乗せる。
もうそんな時間かと机に乗せられた食事を見て、カテリアーナは凍り付いたように動きを止めた。
トレーに乗せられた食事は固い黒パンと野菜と肉の切れ端が浮いたスープと水だった。
「お気に召しませんでしたか?」
メイドはクスクスと笑いながら、カテリアーナを見る。王女にとる態度ではない。
カテリアーナはメイドを見据えると、毅然とこう言い放った。
「いいえ。これからスープの具は野菜だけにしてくださるかしら? 今日はパンと水だけいただくわ」
顔を歪めたメイドは「かしこまりました」と悔しそうにお仕着せのスカートをぎゅっと掴んだ。
「これでは外を見ることはできないわね」
小さな明り取りの窓を見上げる。窓の位置は高く、カテリアーナの背丈では届かない。
外に出ることも外の景色を見ることもできない。
扉がノックされたので、入室の許可を出す。
「食事の時間です」
王宮付きのメイドがトレーに乗せられた食事を机に乗せる。
もうそんな時間かと机に乗せられた食事を見て、カテリアーナは凍り付いたように動きを止めた。
トレーに乗せられた食事は固い黒パンと野菜と肉の切れ端が浮いたスープと水だった。
「お気に召しませんでしたか?」
メイドはクスクスと笑いながら、カテリアーナを見る。王女にとる態度ではない。
カテリアーナはメイドを見据えると、毅然とこう言い放った。
「いいえ。これからスープの具は野菜だけにしてくださるかしら? 今日はパンと水だけいただくわ」
顔を歪めたメイドは「かしこまりました」と悔しそうにお仕着せのスカートをぎゅっと掴んだ。