妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
1-8
アデライードは時々カテリアーナの下にやってきては虐げる。
言葉の暴力であったり、物理的な暴力であったり様々だ。
見張りの兵士が話しているのを聞いて知ったのだが、アデライードは癇癪持ちらしい。
「アデライード姫は憂さ晴らしにカテリアーナ姫を虐げてるんだろうな」
「仮にも妹姫だろ? ひどくないか?」
「バカ! カテリアーナ姫に同情するとくびになるぞ」
「そりゃそうか。『取り替え姫』だもんな」
カテリアーナは心身ともに疲れ果てていた。
一番こたえるのは、食事量が少ないことだ。育ち盛りのカテリアーナには毎食パンと水だけでは足りないのだ。
「あ~あ。お腹空いたなあ」
ごろんと寝返りをうつと、明り取りの窓に黒い影が見えた。カテリアーナはばっと飛び起きる。
言葉の暴力であったり、物理的な暴力であったり様々だ。
見張りの兵士が話しているのを聞いて知ったのだが、アデライードは癇癪持ちらしい。
「アデライード姫は憂さ晴らしにカテリアーナ姫を虐げてるんだろうな」
「仮にも妹姫だろ? ひどくないか?」
「バカ! カテリアーナ姫に同情するとくびになるぞ」
「そりゃそうか。『取り替え姫』だもんな」
カテリアーナは心身ともに疲れ果てていた。
一番こたえるのは、食事量が少ないことだ。育ち盛りのカテリアーナには毎食パンと水だけでは足りないのだ。
「あ~あ。お腹空いたなあ」
ごろんと寝返りをうつと、明り取りの窓に黒い影が見えた。カテリアーナはばっと飛び起きる。