妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
猫のノワールが人間の言葉を発している。事実を受け入れらないカテリアーナはどう反応していいのか分からない。
「驚いているようだな。まずは順を追って話そう。クローディアから妖精のことは学んでいるな?」
「え? ええ……」
妖精の王国には人間以外の様々な種族が暮らしている。
妖精族側の果ての国はエルファーレン王国で国王は怪物のような姿をしている。これはラストリア王国側の噂だ。
「俺は妖精猫ケットシーの一族の者だ」
「妖精猫? ノワールはケットシーなの」
祖母から学んだ妖精の種族名にあったものだ。記憶からケットシーの情報を引き出す。
ケットシーとは人の言葉を話し、二本足で歩く妖精猫だ。ケットシーは賢く、古語から人間の言葉、妖精の言葉を操る。かなり高等な教育水準であることが窺えると学んだ。
「それでノワールはしゃべれるのね。でも、離宮では普通の猫みたいに鳴いていたわよね。みんなが驚くから?」
「なぜか人間の国では話すことができないのだ。恥ずかしかったぞ。にゃあとか鳴くのは……」
ぷっとカテリアーナは噴き出す。ノワールが照れていると分かったからだ。
「何がおかしい?」
「いえ。どうりでノワールは賢いと思ったのよ」
クスクスと笑うカテリアーナを見て、ノワールは不貞腐れて近くにあったベンチに飛び乗る。
「驚いているようだな。まずは順を追って話そう。クローディアから妖精のことは学んでいるな?」
「え? ええ……」
妖精の王国には人間以外の様々な種族が暮らしている。
妖精族側の果ての国はエルファーレン王国で国王は怪物のような姿をしている。これはラストリア王国側の噂だ。
「俺は妖精猫ケットシーの一族の者だ」
「妖精猫? ノワールはケットシーなの」
祖母から学んだ妖精の種族名にあったものだ。記憶からケットシーの情報を引き出す。
ケットシーとは人の言葉を話し、二本足で歩く妖精猫だ。ケットシーは賢く、古語から人間の言葉、妖精の言葉を操る。かなり高等な教育水準であることが窺えると学んだ。
「それでノワールはしゃべれるのね。でも、離宮では普通の猫みたいに鳴いていたわよね。みんなが驚くから?」
「なぜか人間の国では話すことができないのだ。恥ずかしかったぞ。にゃあとか鳴くのは……」
ぷっとカテリアーナは噴き出す。ノワールが照れていると分かったからだ。
「何がおかしい?」
「いえ。どうりでノワールは賢いと思ったのよ」
クスクスと笑うカテリアーナを見て、ノワールは不貞腐れて近くにあったベンチに飛び乗る。