妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
ノワールの説明はカテリアーナには難しく、何のことだかさっぱり分からない。人間は魔法を使わないからだ。
「わたくし以外の人間に見えないのはこれが魔法の石だからなの?」
「そうだ。しかしカティには見えている」
ドクンと心臓の音が跳ねる。
「わたくしはやはり『妖精の取り替え子』なの……ね」
「可能性はある。だが、遥か昔『妖精の取り替え子』が行われていた時代に取り替えられた妖精の血で先祖返りしただけかもしれない」
「ラストリア王家にも『妖精の取り替え子』がいたというの?」
「さてな。記録が残っているわけではない。あくまで可能性だ」
がくがくとカテリアーナの手が震える。ノワールはそっとカテリアーナの膝に乗るとゴロゴロと喉を鳴らす。するとカテリアーナの気持ちは自然と落ち着いた。
「ありがとう、ノワール。慰めてくれるの?」
「猫の喉の音は癒しになるらしいからな」
ふふとカテリアーナが微笑むと、ノワールの瞳が優しく細められる。
「それで、そなたをここに連れてきた目的だが……」
再び、滔々とノワールが語り始める。
「わたくし以外の人間に見えないのはこれが魔法の石だからなの?」
「そうだ。しかしカティには見えている」
ドクンと心臓の音が跳ねる。
「わたくしはやはり『妖精の取り替え子』なの……ね」
「可能性はある。だが、遥か昔『妖精の取り替え子』が行われていた時代に取り替えられた妖精の血で先祖返りしただけかもしれない」
「ラストリア王家にも『妖精の取り替え子』がいたというの?」
「さてな。記録が残っているわけではない。あくまで可能性だ」
がくがくとカテリアーナの手が震える。ノワールはそっとカテリアーナの膝に乗るとゴロゴロと喉を鳴らす。するとカテリアーナの気持ちは自然と落ち着いた。
「ありがとう、ノワール。慰めてくれるの?」
「猫の喉の音は癒しになるらしいからな」
ふふとカテリアーナが微笑むと、ノワールの瞳が優しく細められる。
「それで、そなたをここに連れてきた目的だが……」
再び、滔々とノワールが語り始める。