妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
やがて、カテリアーナがエルファーレン王国側の国境に辿り着くと、かの国からの迎えが来ていた。
ここから先は未知の世界だ。カテリアーナは深呼吸をして息を整えると、優雅な足取りでエルファーレン王国の国境へ一歩足を踏み入れる。
先頭に立っている青年をみとめたカテリアーナは息を飲む。
黒い髪を後ろに一つで束ねた白皙の美青年は、アメジストのような紫の切れ長の瞳をカテリアーナに向ける。
「ようこそ。我が花嫁殿」
「……ということは、貴方は」
青年は胸に手をあてると、不敵な笑みを浮かべ一礼する。
「エルファーレン王国国王フィンラス・エルファーレン。そなたの夫となる者だ」
どうやら国王自らカテリアーナを迎えに来たようだ。カテリアーナはドレスの裾をつまみ、淑女の礼をとる。
「お初にお目にかかります。ラストリア王国第二王女、カテリアーナ・ラストリアでございます」
(それにしても、エルファーレン王国の国王は確か……)
ここから先は未知の世界だ。カテリアーナは深呼吸をして息を整えると、優雅な足取りでエルファーレン王国の国境へ一歩足を踏み入れる。
先頭に立っている青年をみとめたカテリアーナは息を飲む。
黒い髪を後ろに一つで束ねた白皙の美青年は、アメジストのような紫の切れ長の瞳をカテリアーナに向ける。
「ようこそ。我が花嫁殿」
「……ということは、貴方は」
青年は胸に手をあてると、不敵な笑みを浮かべ一礼する。
「エルファーレン王国国王フィンラス・エルファーレン。そなたの夫となる者だ」
どうやら国王自らカテリアーナを迎えに来たようだ。カテリアーナはドレスの裾をつまみ、淑女の礼をとる。
「お初にお目にかかります。ラストリア王国第二王女、カテリアーナ・ラストリアでございます」
(それにしても、エルファーレン王国の国王は確か……)