妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
SIDE:エルファーレン王国
「妖精族は制約を破った責任としてカテリアーナ王女をエルファーレン王国の王妃として迎え、本物のラストリア王国第二王女を探せ。か」
ラストリア国王からの返事を読み終わったエルファーレン王国国王フィンラスは、笑う。
「笑い事ではありませんぞ、陛下! とんだ言いがかりではないですか!」
「父上、興奮して耳が出てますよ」
エルファーレン王国宰相ジェイド・フェアフィールドは慌てて縞々の猫耳を手で隠す。
そして、フィンラスの隣でくくくと笑っている息子をぎろりと睨む。
「王宮では宰相と呼べ、カルス。このバカ息子め」
「今度は尻尾が出てますよ、宰相閣下。それで、どうするんだ? フィル」
カルスはジェイドの息子でフィンラスの幼馴染である。今はフィンラスの執務室で三人だけなので、愛称呼びだ。国王の補佐を務める彼は公の場ではしっかり国王に対する礼をとっている。
「妖精族は制約を破った責任としてカテリアーナ王女をエルファーレン王国の王妃として迎え、本物のラストリア王国第二王女を探せ。か」
ラストリア国王からの返事を読み終わったエルファーレン王国国王フィンラスは、笑う。
「笑い事ではありませんぞ、陛下! とんだ言いがかりではないですか!」
「父上、興奮して耳が出てますよ」
エルファーレン王国宰相ジェイド・フェアフィールドは慌てて縞々の猫耳を手で隠す。
そして、フィンラスの隣でくくくと笑っている息子をぎろりと睨む。
「王宮では宰相と呼べ、カルス。このバカ息子め」
「今度は尻尾が出てますよ、宰相閣下。それで、どうするんだ? フィル」
カルスはジェイドの息子でフィンラスの幼馴染である。今はフィンラスの執務室で三人だけなので、愛称呼びだ。国王の補佐を務める彼は公の場ではしっかり国王に対する礼をとっている。