妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
「ラストリアの要求どおりでいいだろう。カテリアーナ姫を我が妃に迎え、本物の第二王女を探そう」
「こちらも抗議をするべきです、陛下! 人間の娘を妃になど。毛並のいいケットシーの貴族令嬢から妃を迎えるべきです」
「カテリアーナ姫は『妖精の取り替え子』らしいですから問題ないと思いますよ。宰相閣下」
フィンラスの決定に不服を申し立てるジェイドをカルスが宥める。というか口調は完全にからかっているようだ。
「決定事項だ、ジェイド。至急、重臣たちを集めてくれ」
飛び出た耳と尻尾を逆立てたジェイドを宥めるようにフィンラスはジェイドの肩に手を乗せる。
「陛下の決定で仕方ありませんな」
ぐぬぬと唸りながら、ジェイドは執務室を退室していった。
ジェイドを見送った後、フィンラスは満足そうに頷く。
「カテリアーナ姫は俺自ら迎えにいこう」
「面白そうだから、おれも連れていけ、フィル」
こうして、ラストリア王国とエルファーレン王国の両国間でカテリアーナの輿入れが決まった。
「こちらも抗議をするべきです、陛下! 人間の娘を妃になど。毛並のいいケットシーの貴族令嬢から妃を迎えるべきです」
「カテリアーナ姫は『妖精の取り替え子』らしいですから問題ないと思いますよ。宰相閣下」
フィンラスの決定に不服を申し立てるジェイドをカルスが宥める。というか口調は完全にからかっているようだ。
「決定事項だ、ジェイド。至急、重臣たちを集めてくれ」
飛び出た耳と尻尾を逆立てたジェイドを宥めるようにフィンラスはジェイドの肩に手を乗せる。
「陛下の決定で仕方ありませんな」
ぐぬぬと唸りながら、ジェイドは執務室を退室していった。
ジェイドを見送った後、フィンラスは満足そうに頷く。
「カテリアーナ姫は俺自ら迎えにいこう」
「面白そうだから、おれも連れていけ、フィル」
こうして、ラストリア王国とエルファーレン王国の両国間でカテリアーナの輿入れが決まった。