妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
ここでカテリアーナが下手に侍従を注意すれば、エスコート役のアイザックの立場も悪くなる。王女の思慮深さにアイザックは感心させられた。
カテリアーナは王太后クローディアに、幼い頃から徹底的に王族としての在り方を叩きこまれている。王族は頂点に立つ者であるが、だからといって、下の者に高圧的な態度をとっていいわけではない。
常に人に対して労いや思いやりを忘れないこと。悪いことは諫める。当たり前のことだ。しかし、必ずしも人は正しいことを行うわけではない。
王族は頂点に立つ者として、国民のお手本になる責任があるのだ。
カテリアーナは祖母にそう教わった。
アイザックは在りし日のクローディアを思い出し、カテリアーナにその姿を重ねる。
「殿下は王太后陛下に似ておられます」
「最高の誉め言葉ね」
カテリアーナは王太后クローディアに、幼い頃から徹底的に王族としての在り方を叩きこまれている。王族は頂点に立つ者であるが、だからといって、下の者に高圧的な態度をとっていいわけではない。
常に人に対して労いや思いやりを忘れないこと。悪いことは諫める。当たり前のことだ。しかし、必ずしも人は正しいことを行うわけではない。
王族は頂点に立つ者として、国民のお手本になる責任があるのだ。
カテリアーナは祖母にそう教わった。
アイザックは在りし日のクローディアを思い出し、カテリアーナにその姿を重ねる。
「殿下は王太后陛下に似ておられます」
「最高の誉め言葉ね」