妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
エルファーレン王国へは賓客として赴くのではないのか?
ノワールはカテリアーナが成人したら、エルファーレン王国へ招待すると言っていた。だとすれば、かの国から招待状が届いたのではないのか?
カテリアーナが混乱している中、なおも国王は言葉を続ける。
「カテリアーナがエルファーレン王国へ嫁ぐことで両国の架け橋となるであろう!」
会場から盛大な拍手があがる。
◇◇◇
夜会の後、カテリアーナは父に面会を求める。
執務室にとおされたカテリアーナを待っていたのは、家族の嘲笑に満ちた顔だった。
父と姉はともかく、母と兄に会うのは実に十三年ぶりだった。しかし、全く懐かしさを覚えない。幼い頃に虐げれた記憶しかないからだ。
「何用だ? カテリアーナ」
「おとうさま……いいえ国王陛下。エルファーレン王国へ嫁ぐというのはどういうことでございましょうか?」
ワイングラスを片手に父は冷たい視線でカテリアーナを射抜く。カテリアーナは怯むことなく父の視線を受け止める。
ノワールはカテリアーナが成人したら、エルファーレン王国へ招待すると言っていた。だとすれば、かの国から招待状が届いたのではないのか?
カテリアーナが混乱している中、なおも国王は言葉を続ける。
「カテリアーナがエルファーレン王国へ嫁ぐことで両国の架け橋となるであろう!」
会場から盛大な拍手があがる。
◇◇◇
夜会の後、カテリアーナは父に面会を求める。
執務室にとおされたカテリアーナを待っていたのは、家族の嘲笑に満ちた顔だった。
父と姉はともかく、母と兄に会うのは実に十三年ぶりだった。しかし、全く懐かしさを覚えない。幼い頃に虐げれた記憶しかないからだ。
「何用だ? カテリアーナ」
「おとうさま……いいえ国王陛下。エルファーレン王国へ嫁ぐというのはどういうことでございましょうか?」
ワイングラスを片手に父は冷たい視線でカテリアーナを射抜く。カテリアーナは怯むことなく父の視線を受け止める。