妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
国王ハーディスは城壁からカテリアーナを乗せた馬車を見下ろしている。
「カテリアーナ姫は旅立ちましたね」
ハーディスの後ろから低い男の声がする。
「お前の言うとおりカテリアーナをエルファーレン王国へ嫁がせた。本当に妖精に取り替えられた真の我が娘があちらにおるのだな?」
馬車を見下ろしたまま、ハーディスは後ろの男に問いかける。
「真にございます。わたくしめはあちらで王妃殿下にそっくりな妖精の姫様を見つけたのです」
「これで我が娘は戻ってくるのだな?」
「もちろんでございます」
男は国王の背中を見つめて、にやりと笑った。だが、ハーディスにはその歪んだ笑みが見えていない。
「カテリアーナ姫は旅立ちましたね」
ハーディスの後ろから低い男の声がする。
「お前の言うとおりカテリアーナをエルファーレン王国へ嫁がせた。本当に妖精に取り替えられた真の我が娘があちらにおるのだな?」
馬車を見下ろしたまま、ハーディスは後ろの男に問いかける。
「真にございます。わたくしめはあちらで王妃殿下にそっくりな妖精の姫様を見つけたのです」
「これで我が娘は戻ってくるのだな?」
「もちろんでございます」
男は国王の背中を見つめて、にやりと笑った。だが、ハーディスにはその歪んだ笑みが見えていない。